プロフィール

ローコストロンドン留学代表
井ノ口英昭
1975年生まれ 静岡県出身。

3年間のロンドン留学を終え帰国後、
2006年にロンドン専門の留学エージェント、
ローコストロンドン留学を立ち上げる。

はじめまして、こんにちは。
ローコストロンドン留学代表の井ノ口です。

3年間ロンドンに留学し、帰国後の2006年に
ローコストロンドン留学を立ち上げました。

ロンドン専門の留学エージェントとして、
400名以上のお客さんをロンドンに送り出しており、
今までに1,500名以上の方の留学相談に乗らせてもらっています。

以下に、僕のプロフィールを載せたいと思います。

ローコストロンドン留学を立ち上げたきっかけ、
僕たちの考え、井ノ口がどういう人間
なのかについて、知っていただければと思います。

悶々の20代

大学卒業後、プロのミュージシャンを目指し、
デモテープを作り、レコード会社に送る日々を4年ほど続けました。

しかし、気づけば周りは社会人になって、
家を買ったり、結婚したり、部下をもったり。。。

そんな話が聞こえてきました。

社会人として着実に進んでいる大学時代の
同級生をみて、強烈に焦りました。

「俺は4年前から何も変わっていない」
「本当のプロのミュージシャンになんてなれるのか?」
「デビューできたとして、何年食えるんだろう?」
「2年前にデビューしたあのバンドも、どこ行ったんだろう?音楽業界なんて甘いわけないよな」

「もし音楽で芽が出なかったら、俺みたいな人間が
いまさらサラリーマンをやっていけるのか?
俺の人生、一体どうなるんだろう?」

そんなことばかりを考え、日々悶々としていました。

周りと自分を比べてしまい、焦燥感にさいなまれていました。

未来が見えない。

25-26歳のあの頃は、
本当に自分がダメ人間に思えて仕方なかったです。

留学したきっかけ

そんな折り、バイト仲間のF君が、

「イノさ、お前海外とか行ってくれば?」

と言いました。何の気なく。

(※”イノ”は当時の井ノ口の呼び名)

いま思えば無責任発言も甚だしいのですが、
当時の僕には彼の声が神の声に聞こえました。

(先日、その彼に会ってこの話をしたところ、
「俺、そんなこと言ったっけ?」と言っていました 笑)

「そうか、そうだ、そうだよ、外国だよ、海外DA・YO・NE!」

僕は飛びつきました。

その時まで忘れていたのですが、
そういえば昔から「一度外国で暮らしてみたい」
と思っていたということを思い出しました。

誰も知らない国で、誰も知り合いのいない街で、
ゼロから暮らし始めたら一体どうなるんだろう?
どんな人に出会って、どんなことが起きて、
どんな経験をして、どんなことになんるんだろう?

ということにとても興味があったのです。

それを自分自身で試してみたかった。

すっかり忘れていたそのことを
思い出した途端、急にワクワクしてきました。

別に、

「より良い会社に就職するために英語力を伸ばして・・・」

とか

「将来のために英語は不可決だから英語を勉強して・・・」

とかいう理由ではありません。
そういうのは興味がなかった。

ただただ、

“今いる世界を抜け出して海外で暮らしてみたかった”

というだけです。

海外で暮らしてみたいということを思い出し、
具体的に考え始めた時に、どこに行こうか?
と考えましたが答えはすぐに見つかりました。

ロンドン。

理由は簡単です。

僕の好きな音楽の多くがイギリスから生まれていて、
ロンドンがシーンの中心だったからです。

ビートルズはもちろん、デビッドボウイ、
クイーン、レディオヘッド、ブラー、
ケミカルブラザーズ、アンダーワールド、
プロディジー、ファットボーイスリム、
マッシブアタック、エイフェックスツイン・・・

僕の好きな音楽達はイギリスで生まれ、
またロンドンがシーンの中心でした。

つまり、

ロンドンに行けば世界最高の音楽がある。

ということです。
じゃあロンドンでしょ?
という単純な話です。

僕にとっての「世界の音楽の中心」はロンドンです。

また、

「今まで自分が作ってきた音楽を、
世界の音楽の中心たるロンドンにいる人たち
の前で演奏したら、どんなリアクションをされるのだろう?
認めてくれるのだろうか?無視されるのか?それともブーイング?」

これを試してみたかった。
だからロンドンに行きました。

英語を勉強をしに行ったというよりは、

ロンドンに暮らしに行った
ライブをしに行った

という感じです。

海外で暮らす!
ロンドンに行く!

ということを思いついて、ワクワクしながら
留学資金を貯め始めたわけですが、
もちろん不安もありました。

今までとは全く違うことをするわけですからね。

でも、そんな自分に転機が訪れました。

友人の死です。

友人の死

彼が亡くなる一ヶ月前。同窓会で彼に会いました。
中学卒業以来、久しぶりに会った彼は
とても元気で相変わらず面白いヤツでした。

しかし突然の訃報。
25歳の若さで逝ってしまいました。
心筋梗塞だったそうです。

「人間って若くても死ぬんだな・・・」

これが実感でした。

少し前にピンピンしている姿を見ていただけに強烈な説得力がありました。
人生の終わりは80歳くらいだろう、なんて無意識のうちに思っていましたが、
そんなこと誰にも分かりません。彼もまさか25歳で人生を終えるとは
思ってなかったでしょうね。

そして僕の心は決まりました。

「やっぱりやりたいことをしよう」

当たり前ですが、やりたいことは生きているうちにしかできません。
今思うと彼の死のお蔭でロンドンに行く踏ん切りがつきました。

彼にはとても感謝しています。

F君の無責任発言と友人の死。
この2つが僕のロンドン行きの大きなきっかけとなりました。

ロンドンで美容師

いざロンドンに渡り、語学学校に通い、生活にも慣れ始めた頃、
ひょんなきっかけでロンドンで美容師をすることになりました。

これは全くの偶然です。

ロンドン到着後3ヶ月目のある日。
ATMでお金をおろそうとして、気づいたことただひとつ。


うそ…?
残高…ない?

そうです。貯金がなくなってしまったのです。

知り合いもいないロンドンで生活するなかで
無駄なことをたくさんしてしまったからです。

持ってきたお金が少なかったのが一番の原因ですが。

選択肢は2つ。

帰国
or
サヴァイブ。

ロンドンに音楽をやりに来たのに帰国するわけにはいかず
ロンドンでサヴァイブすることを選択しました。

来月の家賃も払えない状況で
サヴァイブすることを選択したわけですから
働くしかありません。

嫌だとか、こんな仕事したいとか言っている場合じゃない。

結局、ロンドンで知り合った日本人の知人が
誘ってくれた美容室で働くことになりました。

ロンドンで美容師デビューです。

とはいえ、いきなり髪を切れるわけもなく。
アシスタントなので、主な業務はシャンプーです。

コートを預かり、席に案内し、コーヒーを出す、という接客業務から、
掃除、洗濯、買い出しなど、雑務全般も僕の仕事です。

毎週サロンでトレーニングも受けていたので、
ブローやヘアカラーもやりました。

「音楽をやりに来たなのになんで美容室で働いてるんだろう?」

と思うことは何度もありましたが、美容室で働くのは楽しかったです。
おそらく僕は音楽の次に美容の仕事が好きなんだと思います。

もともとライブが好きでした。
緊張しいなので、めちゃくちゃ緊張しますが、
でもライブが始まってしまうと、緊張は何処へやら。

「ステージに立っている俺が今、絶対一番楽しい!」

という謎の感覚に包まれ、
聴衆がどうでも良くなってしまう瞬間があり、
この気持ちよさの虜になってしまいました。

美容師の仕事は毎日ライブです。

目の前のお客さんの大切な髪を扱い、
お金をいただき、その場で評価される。

これはまさにライブそものです。

ロンドンのお客さんははっきりモノを言うので、
気に入らないものは気に入らないと言います。

でも、満足したら、心からの笑顔で

Thank you!

と言ってくれます。
そして言葉だけではなくチップをくれます。

目の前で評価される。
これはとても厳しい反面、
大きな喜びでもありました。

僕は美容師モドキではありますが、
ロンドンで美容師という仕事の楽しさを知りました。

ラッキーなことに、僕が働いていた美容室が
オルタナティブヘアーショウという、ヨーロッパ最大級の
ヘアーショウに招待され、僕はスタッフとして、
サロンのショーに関わらせてもらうことになりました。


(ショーのあと、ボスとサロンスタッフと)

会場はRoyal Albert Hallとう会場で、
重厚なRoyal(王立)のオーケストラホールです。

そこに何千人もお客さんを集めて
行う本格的なヘアーショウです。

ヘアーのみならず、衣装や音楽もサロンで独自に
用意して、モデルを雇って動きをディレクションする。

ヘアーショウというより
総合的なショーです。

日本ではまずないですね。
感覚でいうと、日本武道館で
ヘアーショウをやるイメージでしょうか。

ステージに立つのはモデルさんですが、
僕はバックステージで、モデルさんの
ヘアカラーの色を調整するためにシャンプーしたり、
エクステンションに綿やら針金やらを取り付けたり…

ショーの直前までバタバタ、ピリピリしながら準備する、
緊張感あふれる貴重な体験ができました。

予想外の展開ではありましたが、
このショーのバックステージに入れる人は
限られるので、本当にラッキーだったと思います。

因みに美容室で働くメリットは何といっても
美容代金がかからないことです。

僕は3年間ロンドンにいましたが一円も払っていません。
ヘアカットもカラーもエクステンションも
散々やってもらったのに。全部同僚のスタイリスト
がやってくれるから。計算してないですが、
おそらく数十万円分は浮いたと思います。

日本では販売できない強力なブリーチ剤12%
(日本はマックス6%まで)を使って3回連続ブリーチするという、
非常にデンジャラスな方法でスーパーサイヤ人
みたいな髪色にしたりしていました。

手ぐしをする度に髪の手が切れる(抜けるではなく!)
という日本ではできないレアな経験ができました。(笑)

(頭皮が死ぬので、こんなやり方は、ダメ。ゼッタイ。)

BanksyとBrick Lane

3年間のロンドン生活で、色々なエリアに住みましたが、
僕のお気に入りはEast London(イーストロンドン)でした。

Brick Lane(ブリックレーン)というエリアが
特に好きで、毎週のように行っていました。

良いカフェやクラブ、ライブハウス等があり、
アーティストもこのエリアに集まる、とても
クリエイティブなエリアです。

僕がBanksy(バンクシー)のアートに出会ったのも
Brick laneです。

2002年当時、Banksyはまだ今ほど
有名ではありませんでしたが、
ある日、Brick laneを散歩していたら突然
このgrafityに出会ってしまいました。

大げさでもなんでもなく、
衝撃でしばらく動けませんでした。

その時はまだBankyのことを知らなかったのですが、
Brick laneやOld streetなど、イーストロンドンには
Banksyのアートがたくさんありました。

ステンシルと呼ばれるストリートアートなので、
すぐに消されてしまうのですが、
イギリス人らしい反骨心とユーモアに溢れる
Banksyのアートに虜になってしまいました。

イーストロンドンには、ストリートアートがたくさんあります。



フリーマーケットがあったり、写真展があったり、ファッションセールが
あったり、日曜日ごとに何かが起こっているエリアですね。

僕はこのBrick laneが好きで
イーストロンドンに住んでいました。

フリーマーケットだけでも面白いですし、
野菜や果物などの安く買えるので安く暮らせます。

Brick lane周辺は是非行ってみてください。

以下は僕がBrick laneに行って撮ってきた動画です。

おばちゃんにガン見(二度見)されています(笑)

選曲係に就任

僕が働いていた美容室では、僕の好きな曲や
サロンの雰囲気に合う音楽を僕が選曲していました。

勝手に(笑)。

勝手に選曲してCD-Rに焼いてお店に持って行ってかけていました。

当然ながらイギリス人のお客さんが多いのですが、
いきなりUAとかエゴラッピンとか日本人の音楽が流れ出します。

でも幸いにもうちのサロンのボスやスタイリストにも
僕のチョイスが気に入ってもらえたようで、

ある時からボスに、

「Hide、Play the nice one」
(ヒデ、良い音楽をかけてくれ)

と直々に頼まれるようになりました。

選曲家井ノ口誕生の瞬間です(笑)

もともと日本でもDJをやっていたし、
良い音楽を選曲するのも大好きだったので
選曲係の仕事(そんな仕事ないけど笑)は楽しかったです。

ロンドンで出会った人たちに、名刺がわりに
良い音楽を選曲したCD-Rを渡していたくらいですしね。

楽しみは自分で見つけるもんですね。

ロンドンでライブ!

ロンドンで念願のライブをやりました。


実現するまでにずいぶん時間がかかって
しまいましたが、とても楽しかったです。

友達も沢山来てくれて楽しんでくれて、
嬉しかったです。

会場探しに苦労して、何十個もbar、クラブ、ライブハウスなど
を回りましたが、なかなかライブをさせてもらえず、
途方にくれていたところ、
一緒に働いていた美容室のスタイリストのLauraが、

「ヒデ、それならJamesに会ってみなよ」

と紹介してくれました。
(※ヒデはロンドンでの井ノ口の呼び名)

なんとサロンから徒歩3分のDJ Barで、
Jamesに話したらあっさりOKしてくれました。

この時、思いましたよね。

「あ、今まで美容師として働いていたのは、このためだったのか」

と。

今ならはっきりわかりますが、
全ては繋がっていたのです。

美容師はファッション好きなのはもちろんですが、
音楽好きも多いです。実際DJをやっている
スタイリストもいましたしね。

で、あれば最初からうちのスタイリストに聞けばよかったんですね。
ライブができる場所の情報や音楽関係の知り合いのことは。

灯台元暗しとはこのことです。

帰国

3年間のロンドン生活を終え2006年に帰国。
一旦静岡の実家に戻ったのち、
東京へ引っ越しました。

帰国直後からローコストロンドン留学をはじめ、
おかげさまで14年目を迎えられました(2020年現在)。

オーダースーツ

昔からファッションは好きでした。
特にイギリスのファッションが好きでした。

僕はかつて、スーツはダサいと思っていました。

日本の満員電車で見る
ヨレヨレのスーツがスーツだと思っていたから。

でも「本当のスーツ」は
めちゃくちゃかっこいいものだと気づきました。

これもイギリスに行ったお陰ですね。

ちゃんとオーダーメイドで仕立てたスーツは
男性が着る服としては最高のものだと思います。

男に生まれてよかったことのひとつは
オーダースーツ(Bespoke)という文化があることだと思っています。

スーツを仕立てるようになってわかったことは、
日本には欲しい生地がないということ。

日本のオーダースーツの生地サンプルを見ても
無難で面白くないなものしかありません。

チェック柄なんて本当に少ない。

まあ、日本でチェック柄なんて売れないでしょうから、
仕方ないといえば仕方ないのですが、面白くない。

そこで、イギリスの生地見本市に出向き、
スーツの生地を買うようになりました。

チェック柄だけで数百種類あり、
選ぶのが大変なほど魅力的な生地に出会えます。

日本ではまずない生地ですね。

ロンドンには、サヴィルロウというスーツの聖地があるのですが、
サヴィルロウに”秘密の生地倉庫”があることを教えてもらい、
そこにも潜入するようになりました。

アドレナリン出まくりで何時間も生地を
掘りまくる僕は、側から見たらさぞかし
ヤバいやつだったでしょうね。

そこで買った最高の生地を日本に持ち帰り、
馴染みのテーラーに仕立ててもらうようになりました。

まだ事業というより、個人的に依頼を受けた人
にのみ提供している感じですが、
いずれオーダースーツ事業もやりたいと思っていまして、
サンプルとして作ったスーツはこんな感じです。

冒頭のプロフィール写真にも使っています。

馴染みの美容師さんにヘアメイクをお願いし、
イギリス人のフォトグラファーに撮影してもらいました。

株式会社ふんどし部というふざけた名前の会社があり、
そこの代表は僕の知り合いなのですが、
その彼がTEDで講演することになりました。

その講演の際に、ふんどしで登場し、
講演中にスーツに着替えるというパフォーマンスを
行ったのですが、彼がその際に着たスーツが
うちでプロデュースしたスーツ第一号です。

札幌へ移住

2014年の冬、住み慣れた東京を離れ、札幌に移住しました。
理由はいくつかありますが、一番の理由は子育てです。

自然の多い場所で子育てをしたい。

そう思い、南は沖縄から、福岡、岡山、神戸など
色々な場所を検討した結果、札幌になりました。

「不要不急な外出は控えてください」

とニュースで何度も繰り返し注意喚起されるという
最高に縁起のいい日に札幌に引っ越しすることになりました(笑)。

札幌で野菜作り

いい出会いに恵まれ、札幌で無農薬・無化学肥料
の野菜作りにチャレンジしています。

可能な限り固定種のタネを使っています。

札幌の山を開墾し、畑にし、野菜を植える。
21世紀の屯田兵とは僕のことです。

残念ながら自然の多い札幌とはいえ、多くの市民農園は、
農薬や化学肥料が使われてしまっていて、
土が汚れてしまっています。
手付かずの畑はなかなかありません。

ないなら作ればいい。
ということで、山を開墾しましした。

そこを畑にして、無農薬、無化学肥料で
野菜作りにチャレンジしています。

一人でやっているわけではなく、チームでやっています。

ハードコアな自給にチャレンジしているわけではないですし、
売るための野菜を作っているわけではないので形もよくない
ですが、最高に美味しいです。

何より、自分たちで作っているので、当然ながら
全行程が見えるわけでして、
完全に安全な食べ物が作れることが楽しいです。

バッタに食べられて葉物野菜が全滅したり、
鹿に”何の野菜だったか思い出せないくらい”
根こそぎ食べられたりしながら3年目。

やっと畑らしくなってきました。

こんな感じの野菜が収穫できます。

案外、無農薬、無化学肥料でも野菜って作れるもんです。

一生で一番長く住んだ東京を離れて3年。
札幌で色々学ばさせてもらっています。

1~2ヶ月に一度のペースで東京に行きつつ、
札幌を拠点に生活しています。

Sofar Sounds

札幌でSofar sounds sapporoを立ち上げました。

Sofar Soundsとは2009年にロンドンで始まったイベントで、
2017年9月現在、世界371都市で行われている音楽イベントです。

Sofar Portland、Sofar Barcelona、Sofar Istabul、Sofar Sao Paulo
といった具合に、世界のいろいろな都市にSofar Soundsがあります。

2017年9月現在、日本では東京と札幌のみ行われています(Sofar Tokyo)。

札幌移住を機に、日本で2都市目の札幌で、
Sofar sounds Sapporoを立ち上げました。

SofarはSongs from a roomの略で、
ロンドンの”誰かの家のリビングルーム”で始まりました。

誰かの家のリビングルームなどの「非商業空間」を
使ってライブをするというようなコンセプトのイベントです。

どんな音楽が演奏されるのかも知らされず、
知らない人の家のおじゃまして、
初めましてな人たちと一緒に、
みんなで素敵な空間と時間を楽しむイベントです。

全く知り合いがいないところに引っ越して来たわけで、
全く人脈がないところから、アーティストをんブッキングしたり、
会場を探したり、手伝ってくれるカメラマンや
PAさんを探すのは大変でしたが、ありがたいことに、
今ではスタッフにも恵まれ、定期的に開催しています。

Sofar soundsはロンドンが発祥の地です。
ロンドンに行った際には、ぜひSofarに行ってみてください。

Sofarは招待制で、とても人気なのでなかなか
招待してもらえないのですが、SofarのFounderのRafeから

「ヒデの知り合いなら優先的に入れてあげるから言えよ」

と言われているので、もしロンドンのSofar sounds
に行ってみたいという方は是非お声がけくださいね。

こんな感じでなんの縁もゆかりもない札幌に
移住してきたわけですが、知り合いも増え、
野菜を作ったり、音楽イベントを主催したりもしながら
ローコストロンドン留学を営み、楽しく暮らしています。

なぜ札幌へ?

「なぜ札幌へ移住して来たんですか?」
「知らない街によく引っ越して来れましたね?」

と、札幌人によく聞かれますが、

「日本だし、日本語通じるし、日本円使えるし、余裕でしょ」

というのが正直なところです。

日本を出てロンドンで暮らすという経験をしているので、
東京を出て札幌で暮らすことくらいどうってことないです。

日本語が通じて、スーパーで普通に日本食が買えて、
日本円も使える。ロンドンとは大違い。便利すぎですね。

こういう感覚は海外で暮らしたことの
ある人ならきっとわかると思います。

これは留学して良かったことの一つです。

海外で暮らしていたわけですから、
日本なんてどこでも暮らせるようになります。

だって同じ日本ですから。

アーティスト、クリエイターの味方

僕はクリエイトすることが大好きです。

音楽を作るのも、DJをするのも、
Sofar soundsをオーガナイズするもの、
オーダースーツを作るのも、
山を開墾して野菜作りをするのも
とってもクリエイティブです。

だから、何かをクリエイトしている人、
何かをやりたい人、何かにチャレンジしたい人、
こういう人を応援したくなってしまいます。

僕は便宜上、留学エージェントという言葉を使っていますし、
実際、多くの留学したい方のお手伝いをさせてもらっていますが、
クリエイターやアーティストのサポートをしているという感覚があります。

ロンドンに行きたい人は
クリエイティブな感性を持った方が多いからです。

そして、数ある留学エージェントからうちを選んでくれる方は、
クリエイティブでセンスの良い方が多いでからです。

実際に、うちのお客さんには、
美容師、DJ、ファッションデザイナー、帽子デザイナー、
靴職人、インテリアスタイリスト、メイクアップアーティスト、
カメラマン、webデザイナー、などなど、
クリエイティブな職業の方が結構多いです。

僕には当時、知り合いはいなかったですが、
今ではぜひ紹介したい人がロンドンにいますし、
是非行って欲しい場所があります。

僕たちはただ留学をサポートするだけのエージェントではなく、
ロンドンを楽しむお手伝いをしたいと思っています。

音楽(ライブ、クラブ、音楽フェス)、
アート、ファッション、美容、アンティーク、
最高のカフェ、最高のフリーマーケット
などは僕の得意分野ですし、留学情報以外でも
僕の知っていることであれば何でもお教えします。

(お気に入りのマーケット。家具の安さと可愛さが異常)

(ロンドンから1時間のBrighton beach。アーティストが多く、コンパクトな街の可愛さが異常)

(ロンドンの魅力は公園。大都市のはずなのに、街のいたるところに緑があるのが最高)

(みんな大好きEast london。美味しいカフェも、花も、古着もレコード屋も全部ある。日曜日はここ)

(女王ですらアートの対象。容赦無くいじられる。この自由さはすごい)

(イギリスと言えばフェスです。これは必須項目。フェスに行くと、イギリスの良い面と悪い面が同時に理解できます。)

またロンドンには知り合いもいるので、
会ったほうが良いと思う人、繋げられそうな
人がいたら紹介したいと思っています。

面白い人がたくさんいるので
どんどん繋がって欲しいと思っています。

英語を勉強したいというのはもちろんですが、
ロンドンを楽しみたい人、チャレンジする人の
力になりたいと思っています。

無茶なチャレンジをしたっていいじゃないですか。
僕だってなぜか美容師やってたんですから。

でもそれが今、仕事になっています。
あの美容室で働いた経験があるから、
美容師さんに選ばれる留学エージェントになることができました。

今でも仲良くさせてもらっている
美容師さんのお客さんは何人もいます。

ロンドンでライブやDJをやったおかげで、

「井ノ口さんにお願いしたい!」

と言ってくれるDJのお客さんもいます。

何が起こるかなんてわからないですよ、ホント。

でもそれが楽しいんです。

僕たちはクリエイトしたい人の味方です。
僕たちはアーティストの味方です。
僕たちは表現したい人の味方です。
僕たちはチャレンジしたい人の味方です。
僕たちは美容師さんの味方です。

もちろん、ただロンドンで英語が勉強したい人も
ただロンドンに住んでみたいという人も大歓迎です。

どうしてもロンドンに行きたい!
というあなたの味方です。

なぜこの仕事をやっているのか?

僕がこの仕事をやっているのは、
ロンドンという面白い街で、面白い人が集まる街で、
いろいろな人に出会い、価値観や生き方に出会い、

世界には色々な人がいること。
日本での価値観が絶対ではないこと。
日本が生きにくいなら他の国に住んでもいいんだということ。
その気になれば、世界のどこでだって暮らせるんだってこと。

を知って欲しいからです。
知るだけではなく、実感して欲しいからです。

それが理解できれば、留学前に悩んでいた
僕のように、無駄に悩む必要がなくなるからです。

日本で何十年も暮らしていたら、
知らないうちに日本の常識に囚われます。

その常識が絶対だと思うから、
それに合わせないといけないと思うから、
辛くなるのです。

あの時の僕のように。

でも、日本の常識が絶対なわけではないし、
僕らは本当はどこでも生きられるのです。

僕はロンドンが大好きですが、
「日本は最低だ」などと言いたいわけではなく、
むしろ日本は最高の国だと思っています。

外に出て、海外で暮らしからこそ
日本の良さが身にしみてわかりました。

文字通り、身に沁みてわかりました。

もちろん日本には悪い面もたくさんあります。

”みんな一緒”を強要し、出る杭を打つ風潮、
ブラックな労働環境、世界トップレベルの自殺率、
少子高齢化、年金問題など問題も山積みです。

でも、ご飯が美味しく、
当たり前のようにクオリティの高いサービスが受けられ、
電車は時間通りに来て、
優しい人たちが多く暮らす日本は
素晴らしい国だと思いますし、
僕は日本人であることに誇りを持っています。

日本人に生まれて本当に良かったと思っています。
この時代に日本に生まれて本当にラッキーだと思っています。

これもロンドンで暮らしたから気づけたことです。

だから、僕はひとりでも多くの人に、
一度日本を出て、世界を見てきて欲しいのです。

日本には日本の良さがあり、
イギリスにはイギリスの良さがある。

今ではどちらの良い面も悪い面も
フラットに見られるようになりました。

Youtubeで見たって、ブログやインスタで見たって、
本当のことは何もわかりません。

「知っている」と「体験する」
は天と地ほど違うのです。

ぜひ一度日本を飛び出して、
目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、
舌で味わって、手で触れて、人々と話して、
日本との違いを感じてきて欲しいと思います。

知っている人じゃなくて体験する人。

知ったつもりになる人じゃなくて
自分のカラダで経験する人。

そんな日本人がもっともっと増えて欲しいと思っています。

僕はそんな人をカッコいいと思いますし、
そんな人が日本に増えたら、
日本はもっと楽しい国になると思うからです。

そんな人の背中を押すのが僕たちの仕事です。

人によっては勇気がいることかもしれませんが、
一歩を踏み出してみて欲しいです。

あの時の僕のように。
僕たちのお客さんのように。

きっと考えが変わりますから。
きっと見える世界が変わりますから。

留学、行きましょう。
ロンドン、行きましょう。

僕たちが応援します。

僕たちのサービスに興味を持ってもらえたら、
遠慮なく扉を叩いてくださいね。

ご連絡をお待ちしています。