ラグビーワールドカップと日本人のおもてなし

ラグビーワールドカップと日本人のおもてなし

こんにちは。
ローコストロンドン留学代表の井ノ口です。

ラグビーにわかファンとは僕のことです(笑)

ラグビーワールドカップ、観ましたか?

僕は9/20の日本対ロシア戦を観て以来、
すっかりラグビーにハマってしまい、
この40日間あまりでかなり
多くの試合を観戦しました。

札幌にはファンゾーンと呼ばれる
屋外のパブリックビューイングの
スペースがあって、ビール3杯くらい
飲まないと寒くてやってられない寒さの中(笑)、
日本対ロシア戦を観戦しました。

また、惜しくも準優勝になってしまった
イングランドを応援するため、札幌ドームに行き、
イングランド対トンガ戦も観戦しました。

体と体がバチバチぶつかり合う
生の試合はものすごい迫力で、
面白かったですね。

それ以外の試合は札幌のブリティッシュパブで
パブリックビューイングしました。

で。。。

はい、ラグビーロスです(笑)

今まで、朝ドラとか連ドラを見て、
なんとかロスとか言っている人の
気持ちが理解できなかったのですが、
今ははっきり理解できますよ。

なんだろう、このぽっかり穴が空いた感じ….

このラグビーワールカップ(以下RWC)中、
世界中の記者が、試合に関することはもちろん、
日本についての記事を書いていましたね。

そのなかに、”日本のファンが素晴らしい”
という内容の記事が結構ありました。

もちろん、多少のお世辞は
あったかもしれません。

ホスト国をちょっと持ち上げる
という意味もあったかもしれません。

でもそれを抜きにしても、
本当に素晴らしかったんじゃないかな、
と僕は思います。

特に、試合前の国歌を歌う際に、日本人が
ワールドカップ参加国の国歌を歌ったこと。

これが記事になり、世界中のサポーター
から賞賛されていましたね。

いや、そりゃ嬉しいですよ。

今回のワールドカップで初めて日本人に会う
という外国のサポーターもきっとたくさんいたでしょう。

それで日本に来てみたら、
自分たちの国の国歌(アンセム)
を、一生懸命歌ってくれるんだから。

歌詞カード見ながら、一生懸命ね。

これはぐっと来ますよ。

各国のメディアがこの件について
報じていましたし、ワールドラグビー(RWCの主催者)の
公式インスタグラムでも映像付きで取り上げられていました。

そんなことやる人います?
日本人以外で?

って単純に思います。

少なくともイギリス人は
絶対やらないと思いますよ(笑)

これ、おもてなしとして
すごく良かったですね。

小泉進次郎氏と結婚したあのひとの
「O・MO・TE・NA・SHI」は世界の人に
理解されたかどうか微妙でしたが、今回の
おもてなしははっきりと伝わったでしょう。

ラグビーの精神にも通じるところですが、
相手へのリスペクトが
ダイレクトに伝わるじゃないですか。

ようこそ日本へ!っていう歓迎の
気持ちがもろに伝わるじゃないですか。

しかも試合前の国歌ですからね。
超重要なシーンですよ。

大男が感極まって涙を
流したりする場面ですよ。

そこで日本人が一緒に自分たちの
国歌を歌って応援してくれたら嬉しいですよね。

日本の試合じゃないのに!

だからこそオールブラックスは他国に先んじて
試合後に、観客に向けてお辞儀をしたし、
イングランドラグビー協会は、
決勝で試合に負けた直後にも関わらず
日本への感謝を表明したんだと思います。

そうやって日本のファンに
感謝の気持ちを示したのです。

それほど世界中の選手、
関係者、観客の心を掴みました。

で。

この「出場国の国歌を覚えて一緒に歌う」

というこの行為を、日本人は

「ほら、お前ら嬉しいだろ?」
「いい事してやったぜ!」

って思っているでしょうか?

ってことです。

思ってないですよね?
ごく自然にやってのけた。

そこに世界は感動したんだと思いますし、
僕は、

「いや、これ、さらっと凄いこととしてるよなぁ」

と思いました。

日本人って、おもてなしや歓迎の気持ちに
関して、当たり前のレベルが異常に高いんですよね。

僕は、

「世界を知ることによって日本を理解することができる」

ということを何年も言い続けていますが、
今回のワールドカップでもそれが起こりましたね。

今回は「日本に居ながらにして」でしたが。

日本人としては当たり前にやったことが
世界ではびっくりされ賞賛される。

外国で暮らすとこういう発見がよくあります。

僕はロンドンに暮らしてから
日本が大好きになりました。

日本人であることに大きな
誇りを持つようになりました。

それは、日本人の精神性、当たり前に
持っている思いやりのようなものが、
実は世界では極めて珍しく、極めて
優れていると強く感じたからです。

”日本人としてこういうところは
絶対になくさないようにしよう”

と強く思いました。

日本人の強みを知ること。
自分たちの優れているところを知ること。

これが、これからの時代を生きていく上で
極めて重要なことだと、今回の
ワールドカップを通じて改めて感じました。

これからは、日本人であっても、
好む好まざるに関わらず、世界を相手に
仕事をしなくてはいけなくなるからです。

自分の強みがわからなければ
戦えないですからね。

日本代表だって、スピード、パスの正確性、
心を一つにして戦うなどの日本の強みを
生かしたからこそ、体格で勝る相手に対して
この結果を出せたわけですしね。

当たり前すぎて気づかない
自分たちの本当の姿を教えてくれるのは
いつも外のひと(外国人)なのです。

日本にずっと暮らしていたら
気づけないことが沢山あるのです。

だから、一人でも多くの日本人に
一度世界を出て、世界を見てきて欲しいのです。

それが僕が留学エージェント
という仕事をやっている理由です。

井ノ口

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