日本だと苗字で呼ばれることが多いと思います。特に会社などでは。
僕はロンドンでは”井ノ口”ではなく”Hide”と呼ばれていました。僕はロンドン留学中、美容室で働いていましたが、当然スタッフもみんな僕をHideと呼んでいました。
ファーストネームで呼ばれることがとても心地よかったです。
上も下もないという感覚。
これがシンプルですごく良かった。美容室のボス(兼トップスタイリスト)Francoも僕をHideと呼んだし、僕もボスをFrancoと呼びました。敬語もなし。
ボスが僕に怒ることもあったし、僕もボスに反論することもありました。でも対等な感覚がありました。もちろん給料を払うのはボスで、僕は貰う方ですが、だからとってボスが威張り散らすわけでもパワハラをするわけでもない。僕もボスの顔色を伺っておべっか使う必要もないし、言いたいことははっきり言う。こういうことが普通に行われていました。
いくら小さい会社(美容室なのでスタッフ15名程度)とはいえ、Francoは社長ですからね。日本ではなかなかこうはいかないと思います。でもそれが普通に行われていました。もちろんボスの方が僕よりずっと年上です。
原因の一つとして、下の名前、ファーストネームで呼ぶというのがあるような気がします。僕は井ノ口家のHideではなく、ただのHide。ボスはデラグラジア(だったかな?ややこしい苗字だった笑)家のFrancoではなく、ただのFranco。
人対人。当たり前だけどこの感覚がすごく気持ちよかった。
ボスも人間なので、感情的になることもありました(イタリア系オーストラリア人で、しかもシチリア生まれ!タチ悪い笑)。Francoのことはまた別の機会に書きたいですが、ファーストネームで呼ばれることは心地よかったですし、フェアな人間関係を構築するのに役立つかもしれません。
井ノ口
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