「TOEICは捨ててしまえ」
と以前から言ってきましたし、コラムにも書きました。
実際に一部の企業の間で、すでにTOEIC離れが進んでいるようです。
例えばメルカリのような外国籍の社員が多いテック系、IT系企業を中心に、TOEICリスニングテスト&リーディング(L&R)で測定される読解力ではなく、英語で話したり、英語でチャットしたりするスキルを重視するようになっています。
背景は採用難。
世界的にITエンジニアは不足していますが、東南アジアには優秀なエンジニアがたくさんいます。企業側としては採用したいところですがネックになるのが日本語です。日本で働くことに興味を持っている人はいるものの、日本語が話せないことを理由に日本で働くことに抵抗を持っている。それならこっちが英語を話せるようになればいいと、社内で英語を公用化する企業が現れ始めています。
世界的にITエンジニアが不足していて、ベトナムなど東南アジアでは、欧米など他国のテック企業もエンジニア獲得に動いていて競争は激化しています。
そこにきて「日本語がハードル」になっていたらますます採用は難しくなりますよね。だからこそ、英語が必要になっているということですね。
優秀なエンジニアが欲しいのは日本だけじゃありません。
すでに習得している英語を使って働けるなら、わざわざ新たに日本語を勉強するメリットはありません。あえて日本語を勉強してまで日本企業に入りたい外国人エンジニアがどれだけいるのか?という話です。
だから、
「うちは日本の企業ですが、英語が公用語なので日本語できなくてOKです」
と打ち出せれば、それが企業の売りになり採用に有利になるということですね。その結果優秀なITエンジジアを獲得できる可能性が増すと。
また、外国人社員から、
「なんでTOEICのL&Rのみで評価するのか? 点数が高くてもコミュニケーションが取れていない社員もいるし、逆に点数があまり高くなくても英語で仕事ができている社員もいるじゃないか」
という当たり前の声も聞かれるようになり、 企業側もTOEIC偏重の評価軸を根本本的に考え直すことにしたということです。
今後この流れはもっと加速するでしょうね。
だって日本人生まれないんですもん。
少子化って言われてから何十年経っているんですか?
って話だけど一向に止まらないんですもん。
そりゃ人材難にもなりますよ。外国人採用の流れになるのはごく自然なことです。日本語がネックになるなら英語を社内公用語にするからうちに来てってなりますよね。
今後ますます英語ができる人が求められます。
外国ではなく日本で暮らしていたとしても、です。
だからといってTOEICを取ってもあまり意味がありません。
読み書きの点数が取れる人じゃなくて“実際に”話せる人。 外国人の上司、同僚、部下とも円滑にコミュニケーションが取れる人。 そして会社に利益をもたらせてくれる人が求められています。
資格や点数ではなく、本当に英語でコミュニケーションをとれて、 良い仕事をして、会社に貢献してくれる人が求められています。
当たり前ですよね。
TOEIC高得点を目指すことは無意味になってきています。
「TOEIC900点の人」じゃくて、 「英語で円滑にコミュニケーションがとれて会社に貢献できる人」を目指しましょう。
ここ、履き違えないように注意しましょうね。
もう企業も気づいていますから。
井ノ口
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