リノベーションの天才

こんにちは、ローコストロンドン留学代表の井ノ口です。

ロンドンには魅力的な建物がたくさんあります。イギリス人は“古いものを生かして新しいものの価値を最大化するセンス”がずば抜けて良いです。

ロンドンの街が”映える”のは使い方がうまいからです。見せ方がうまいからです。イギリス人はリノベーションの天才なんじゃないかと思っています。ロンドンの現代美術館、テートモダンはその象徴です。廃墟となった元火力発電所の中で現代アートを展示するから良いんですよ。中身も全部新しかったらダメなんですよ。一度死んだ建物に最新のものをぶつけて命を吹き込むかるから面白いんですよ。このコントラストが相乗効果を産み、えも言われぬ魅力を醸し出し、建物はもとより、街全体の価値をあげるのです。

ロンドンに留学する理由として“街並み、建物が好き“をあげるお客さんは結構多いです。元教会をリノベーションして作った最新のレストランなんかもあり、イギリス人は建物の活かし方が本当に上手いなあと感じます。

一方日本では。。。

東京オリンピック後に原宿駅を取り壊して建て替える動きがあるそうですね。レトロでいい雰囲気のあの駅舎をです。完成予想図を見ましたが、正直建て替える意味を見出せませでした。イギリス人なら絶対やらないでしょうね。もったいない。

もちろん日本とイギリスでは気候も違うし、日本では耐震構造もしっかりしていなければいけないし、一概に比較することはできません。でもあの素敵な駅舎を簡単に取り壊してしまって本当に良いのでしょうか?明治神宮の雰囲気にもあっているし、あの建物があることはとても大事だと思うのですが。最新のポップカルチャーを生み出してきた原宿だからこそ、あのレトロな建物が生きるのに。あのコントラストが。それをふつーの駅舎に建て替えることに何の意味があるんでしょうか?誰得ですか?

”日本らしい建物”が観光資源になることになぜ気づかないのか、気づいていたらなぜ活かす方法を模索しないのか、不思議でなりません。建物が痛むのは仕方ないですが、壊すのではなく、保存することが大事で、それが街の、日本という国の観光資源になるのです。

日本の観光産業はロンドンから学ぶべきことがたくさんあると感じます。

井ノ口

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