ウィットとパンクとイギリス人

ウィットとパンクとイギリス人

こんにちは。
ローコストロンドン留学代表の井ノ口です。

数年前のことですが、
こういうとこだよね、
イギリスの好きなところは!

って思える記事があったのでシェアします。

http://amass.jp/80521/

(以下サイトから引用)

“EU離脱のしるしとしてBBC ONEは、その日の
放送終了時に「God Save the Queen」を放送するべき”

と英国の保守政治家から要求されたBBCが、
その要求の返礼としてイギリス国歌ではなく
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の同名曲を放送、
その行動が“パンクだ”と話題に。

この要求は、英国のEU離脱に賛成した政治家のひとりである
保守党アンドリュー・ロージンデル庶民院議員が発議したもの。

BBCはかつてイギリス国歌を毎日の放送終了時に
放送していた伝統があり、今回それを英国のEU離脱と
女王陛下の90歳の誕生日を祝うために
復活させようということのようです。

それに対して、BBC Twoで放送されている
ニュース解説番組『Newsnight』が

「私たちはBBC ONEではありませんし、
まだ一日の終わりでもありませんが、喜んでその提案にお応えします」

として「God Save the Queen」を放送。

イギリス国歌ではなく、セックス・ピストルズの
「God Save the Queen」を流しています。

(引用ここまで)

いやあ、凄いですね(笑)

本来は、イギリス国家である
『God Save the Queen』
を流すように要求されたものでした。

これ↓です。

サッカーのイングランド代表
の試合の前に流れるアレです。

しかし、この番組で流した
『God Save the Queen』は
セックス・ピストルズの曲でした。

これ↓

セックス・ピストルズは言うまでもなく、
世界で最も有名なイギリスのパンクバンドです。

その彼らの曲を国家の代わりに流しちゃうって。

なかなかやりますね。

どちらも曲名は『God Save the Queen』。

はいはい、『God Save the Queen』ね。
要望にお応えして流しますよ。
でもこっち(セックス・ピストルズ)ね!

ってことです(笑)

高圧的な権力に対してウィット
の効いた方法でカウンターをかます。

これはもうイギリス人の国民性ですね。

権力に押さえつけられるの、
ホント大っ嫌いなんですよね、
イギリス人て(笑)。

日本と違ってイギリスの
マスメディアはまだ死んでいないですね。

これをBBC(日本でいうNHK)
が流すって凄いですよね。

日本じゃ絶対無理ですよね。

で、それを受け入れる国民もすごい。

もし日本で同じようなことやったら、
政府当局からも視聴者からも
すごいクレーム来るでしょうね。

けしからん!って。

そういう意味ではSex Pistolsのこの曲も
National anthem(国歌)なのかもしれないですね。

権力や大きな力に対しても
自分の正しいと信じることを貫く。

これはパンクの精神そのものであり、
イギリス人に脈々と息づいているものです。

イギリス人のこういう姿勢が僕は大好きです。

Banksyもジョンレノンも
イギリス人のアーティストには
こういう姿勢を持っている人が沢山います。

ポイントはウィットが効いているところ。

ただ大声で主張し説得するのではなく、
ユーモアを交えて訴える。

こういうのが本当にうまいですね。

イギリスに留学した際には
イギリス人のこういうところにも、
是非現地で触れて欲しいです。

井ノ口

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